2ごご挨挨拶拶平素より、横浜市信用保証協会に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。このたび、前年度の事業実績や本年度の経営計画などをご報告する「横浜市信用保証協会の現況 DISCLOSURE 2023」を作成いたしました。信用保証制度や当協会の取組についてご理解を深めていただく一助になれば幸いです。さて、令和4年度の横浜経済は、新型コロナウイルス感染症による社会経済活動への影響も和らぎ、全体として緩やかな回復となりました。しかし、市内事業者の皆さまにおかれては、資金繰り、後継者不足、デジタル化対応などの様々な課題を抱えながら、急激なエネルギー・原材料高、進まない価格転嫁、歴史的な円安、深刻な人手不足などに直面する厳しい一年となりました。こうした厳しい経営環境がシームレスに5年度へと続く中、多くの市内事業者の皆さまがいわゆるゼロゼロ融資の返済を迎えられています。これまで以上に、お客さまに寄り添った資金繰り支援をはじめ、ポストコロナの新しい価値観や縮小する市場などの環境の変化にも対応できる持続可能な経営支援の重要性が高まっています。さらに、スタートアップをはじめ、経営者保証に依存しない融資慣行の確立に向けた積極的なアクションも求められています。当協会としては、ゼロゼロ融資からの借り換えを含む多様な資金需要に対応するために本年1月に改正された「伴走支援型特別保証制度」や、3月に創設された経営者保証を不要とする「スタートアップ創出促進保証制度」をはじめ、市内事業者の皆さまのライフステージやニーズに適った金融支援に全力で取り組むとともに、中小企業診断士などが訪問の上、改善提案などをさせていただく「専門家派遣事業」などの経営支援に積極的に取り組んでまいります。これらはいずれも金融機関や支援機関、国や横浜市の皆さまとの連携が大変重要になってまいります。これまで以上に顔の見える関係を築かせていただき、情報共有の深度を高め、お客さまにとって最適なサービスをご提供できるよう、地域の一員として、ともに汗をかかせていただく所存です。そのためにも、デジタル技術を活用し、利便性の向上や業務の効率化を推進するとともに、健康経営の下、課題解決のお役に立てる人材の育成に引き続き取り組んでまいります。また、Y-SDGs認証(Superior:上位)の取得団体として、市内事業者の皆さまとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。本年度も、イメージキャラクター「ハマ福」とともに、皆さまに親しまれ信頼される保証協会を目指し、経営者・従業員・ご家族の皆さまの幸せのため、ひいては横浜経済発展のため、役職員一同全力を尽くしてまいります。引き続きのご支援、お力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。令和5年7月横浜市信用保証協会会長 横山 日出夫ご挨拶
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